FIREを目指すにはどうすればいいですか?
FIREには意外な落とし穴があるから目指すのはちょっと待つんじゃ!
定年ではなく早期退職をして悠々自適な生活を送ることができる「FIRE」。
一度はあこがれる夢のような生活ですが、実はFIREには様々なデメリットが存在しています。
この記事ではなぜFIREをするべきではないのかを解説していきます。
・FIREのメリットとデメリット
・FIREをして後悔すること
・FIREがなぜダメなのか
FIREの基本情報
まずはFIREとはどういうものなのかを見ていきましょう。
FIREとは
FIREは「Financial Independence, Retire Early」の略で「経済的自立と早期リタイア」という意味です。
若いうちに多くの貯金をつくりそのお金で投資をすることで年間の利益内で生活をすれば働かなくても生活ができるというシステム。
年間支出の25倍の資金があれば可能と言われておるぞ!
定年まで働いて老後は年金をもらいながら生活をするというのが一般的な考えですが、早めに仕事を辞めて悠々自適な生活を送るライフスタイルは今の不景気の影響もあり人気が高まっています。
なぜFIREが流行っているのか
FIREが今日本で流行っている理由は主に3つの理由が考えられます。
- 日本の経済成長の停留
- 仕事のストレス
- 生き方の多様化
日本の経済成長の停留
日本の経済成長は以前と比べると低下しています。皆さんも給料は上がっていないのに物価がだけがあがって生活が苦しくなる、そんな経験がありませんか?
年々物価が上がって困ってしまいますよね…
そういった生活の苦しさがFIREが話題にあがる理由の1つだと考えられます。
仕事のストレス
給料が上がらない、上司や部下との関係がうまくいっていないなど仕事で発生するストレスはたくさんあります。
こういうストレスから少しでもはやく解放されたい、自由になりたいという願望がFIREを目指す一因と言えるでしょう。
生き方の多様化
昔に比べると今は人生のおくり方も種類に富んでいます。
仕事でも決まった時間に働く人もいればフレックス制度で好きな時間に働く、そしてコロナ後の今は在宅ワークという選択肢もメジャーなものになっていますよね。
そういった生き方の多様化はFIREが認められやすい環境になったと考えられます。
FIREのメリット
FIREを実現させると次のようなメリットが得られます。
ストレスフリーな生活
給料の低さや将来への不安、このままで良いのかという考えは会社で働く人はだれしも思ったことがあるのではないでしょうか?
そういったストレスから解放されて自由気ままに生きることができるFIREは大きな魅力と言えるでしょう。
自由な時間が増える
一日中働いて帰ったら疲れて何もする気力が湧かずにすぐに寝てしまいますよね。
ですがFIREを達成した場合一日に使える自由な時間が増えます。
趣味に没頭するのも良し、家族との時間を増やすのも良し。
私は趣味の楽器の練習がしたいです!
時間的な余裕が増えることもFIREのメリットです。
マネーリテラシーの勉強ができる
FIREはただ貯金を切り崩しながら生活をするのではなく、投資をしてその利益内で生活をすることで資産を減らすことなく生活していくというものです。
なので投資を行わなければなりません。自分の余計な支出を見直し、長期的に安定する投資を勉強する必要があります。
FIREをなぜおすすめしないのか
ここまでFIREの良い点を見てきました。ですが個人的にはFIREはおすすめしません。
その理由を解説していきます。
厳しい節約生活
FIREを達成するにはそれなりの資金が必要になります。(具体的には年間支出の25倍)
予想よりも多くのお金が必要なんですね…
Retire Early(早期リタイア)つまり定年よりもはやくその資金を貯めなければなりません。
ということは達成までかなり長い期間節約生活をする必要があります。
そんな抑制的な生活をあなたはずっと続けられる自信がありますか?
若い時の貴重な時間で節約生活をしてやりたいことを後回しにするよりも今やりたいことをやったほうがいい可能性も十分にありますよ!
資金を貯めきっても生活が維持できない
やっと資金を貯めきったとしてFIREを実現できたとしても将来の急な出費により維持できなくなる可能性は捨てきれません。
長年節約をしてようやく貯まったのに悠々自適な生活が不慮の出来事によって一瞬で終わってしまう、そんなことになったら悲しいですよね。
FIREを実現させるにはこういったリスクも
考えておかなければならないんじゃ!
キャリアを捨てる必要がある
急な出来事FIREを維持することができなくなった場合また前の仕事の戻ればいい、なんて考えていませんか?
その考えは実はそう簡単にはいかないかもしれません。
FIREを達成して仕事を辞めるということは客観的に見れば無職になるということです。
そのため面接などではかならずこの期間は何をしていましたかと聞かれるでしょう。
失業などの理由がない休職期間は面接で不利になりますもんね…
FIREを達成することは今まで培ってきた自分のキャリアを捨てるという認識を持つことが大事です。
年4%ルールはカンタンではない
FIREは年間支出の25倍の資金を元手に資産運用をしてその額の4%を切り崩して生活をすれば資産が目減りせずにすシステムを利用しています。(通称4%ルール)
年4%といってもその利益を毎年安定して出すことは簡単ではありません。
もしこれを維持できなければまた働く必要があるでしょう。
FIRE後にやりたいことは今からでもできる
FIREを達成してから自分のやりたいことを思う存分にやると息巻いているかもしれません。
ですがいざその機会が回ってきたときに今と同じ気持ちになっているでしょうか?
何年も節約してようやくそのタイミングがきたのに「こんなものか」と拍子抜けする場合もあるんです。
若いうちは自分にいろんな体験をさせる、人的資本に投資した方が将来的に資産が増える可能性が高まります。
やりたいことはやりたいと思った今やるべきです。
まとめ
FIREは魅力的な選択肢です。
ですが冷静に考えてみると気を付けるべき点がいくつかあります。
自分は本当にFIREをするべきなのかもう1度よく考えてみましょう!
FIREをするのが正解とは限らないんじゃ!
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